タイトル:ペンギンかぞくとおそろしい山
著者:藤原幸一
発行所:アリス館
ISBN:978-4-7520-0766-1
「ペンギンかぞくとおそろしい山」をよんで
この本は図書館のおすすめコーナーに置いてありました。ペンギンや海の生き物が大好きなので借りました。
このお話は、冬をおえた南極のペンギンの生活が書かれています。かわいらしい絵本や物語とは違い、自然の世界で生きている動物のたいへんな生活が書かれています。
主人公のペンギン家族は、おとうさん、おかあさん、2羽のあかちゃんの4羽の家族です。この季節を生きてのりこえるのは、このうちたったの2羽です。とても、悲しくなりました。
人間のおとうさん、おかあさんと同じように、ペンギンのおとうさん、おかあさんも、あかちゃんを育てるために一生懸命に毎日を生きています。
自然のなかで、うまれた場所に毎年もどってくるだけでも大変なことだと思いました。
ところが、うまれたその場所も安全な場所ではないのです。人間たちの残した危険なゴミの中でも暮らしていかないといけないのです。
南極は、自然がのこっている場所だと思い込んでいました。なぜかというと、南極は誰もが行ける場所ではないと思っていたからです。自然を守る人たちしか行けない場所だと思っていたからです。
なのに野生の生き物の暮らしを危険にさらすほどの害を残して帰っていたとは、今でも信じられないくらいです。
物語のあとに「ゴミいろいろ」という文がのっています。この中で、1998年にごみのきそくができるまでは、人間は南極にゴミを残して帰ってきた事が書かれています。
人間は地球に何をのこそうとしているのか、それもこの文中で問われています。
私は、人間は地球に何かをのこそうとしているとは思っていません。
一人ひとりは、毎日ペンギンのようにくらしているだけだと思っています。
さいきんのニュースでは、例えば車の運転をあやまった人に、罪のない人が殺されてしまったことが多く伝えられています。
人間がつくったものを使いこなせなかったり、おそろしいものだと想像もしないで使う人が多い事が、おそろしいです。
ただ、毎日がいつもと変わらな毎日であることが、一人ひとりや家族にとっては、とても幸せで大切な事なのに、それもかなわない事があるのが、おそろしいです。
ペンギンたちの暮らす南極におかれたゴミだけでなく、私たちがくらす町でも、一人ひとりが安心して、明日もまた同じような一日が過ごせるような地球になると良いと思います。
私は地球に何かをのこしたいと思いませんが、地球が青くて美しくて、おいしいものを食べられる日々が続けばいいなと思いました。
おわり
↓おすすめ↓夏休みの本↓
「スタンリーとちいさな火星人」をよんで
「だいぶつさまのうんどうかい」をよんで
藤原さんのペンギン写真集はもっていますが、絵本は知りませんでした。
お知らせありがとうございます
ペンギン家族の写真と物語ですよ。絵本として図書館の児童コーナーにありました(^^)
ぜひ読んでみて下さい。
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