落語絵本15 みょうがやど をよんで

投稿者: | 2019-01-07
  • タイトル:落語絵本シリーズその15「みょうがやど」
  • ISBN:978-4-86101-207-5
  • 作:川端誠
  • 発行:クレヨンハウス

この絵本のあとがきによりますと「みょうがやど」という落語は、あまり演じられていない演目のようで。でも、話して笑いはとれなくても、絵にしたら面白かろうと、書いてくれた絵本のようです。
(話は聞いたことありませんが)たしかに絵になっていると面白いです。

さてこのあと、ネタバレを嫌われる方は、お読みにならないでください。

このお話は、「みょうがをたべすぎると物忘れする」という「いわれ」を利用して、宿泊客に「忘れ物」をさせ、忘れ物を頂いてしまおう!と、悪だくみする宿屋のお話です。

「あまり演じられていない」のはなぜなのか??と、思うほど、この絵本の語りは面白いです。普通に笑えそうだけど。。。
ですが、川端誠先生の描く「設定」は、きっとかなりの工夫がされているのだと思います。

例えば描かれている宿屋の夫婦の「悪そうな雰囲気」は、着物やしつらえからも感じ取れるようになっているようで。お見事です。

はじめは「少し文章が多いような。。」と、思いましたが、読み始めると最後まで一気に読み上げられるお話でした。子どもは「登場人物の表情」に見入りながら楽しんでくれたので、読み聞かせに良いと思います。

このお宿では、何から何まで「みょうがづくし!!」笑えないわけ、ないです。一人旅する余裕ができたら是非泊まってみたいお宿でした!

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