- タイトル:ねずみくんのクリスマス
- ISBN:9784591078709
- 作:なかえよしを
- 絵:上野紀子
- 出版社:ポプラ社
※読書感想文につき、ネタバレ御免。です。お気になさる方は読まぬようお願いします。
もうすぐクリスマス!なので、、、今日もクリスマスの本について書きます。他にもクリスマスの絵本の感想を→コチラ←に書いていますので、お時間あればお立ち寄りください。
「ねずみくんのクリスマス をよんで」
赤と白でクリスマスらしい装丁と小ぶりに描かれている「ねずみくん」がかわいらしい絵本です。この本は子どもが3歳のクリスマスの時に友人から贈られました。
お話としては、ねずみくんが「ねみちゃん」を驚かせようと、クリスマスツリーを作るのですが、自分より少し大きい動物に「ちいさいちいさい」と笑われます。その動物も自分より少し大きい動物に「ちいさいちいさい」と笑われます。そしてその動物も、、、
そこに、ねずみの「ねみちゃん」が持って現れたのは、誰よりも小さいツリーでした。他の動物はやっぱり「ちいさいちいさい」と笑うのですが、「ねみちゃん」はみんなに大きなケーキをプレゼントします。
ねみちゃんの優しさに、みんな反省して、ねみちゃんにツリーを贈ります。ねみちゃんは嬉しそうです。菩薩のようだと思いました。
ねみちゃんは、ツリーの大きさよりも、みんなで楽しいクリスマスが迎えられた事が嬉しかったのでしょう。(そうだと思いたいです。)
まさか、みんなに大きなツリーを作らせるために、大きなケーキを作ってみせたとは、とうてい思えません。が、大人になるとどうしても、そういう風に思ってしまって我ながら嫌になります。
子どものうちは、実際にお友達と遊ぶなかで、こういうやりとりがあったと思います。「嫌な事を言われた」とか「自慢してしまった」とか。
その時に、相手の表情を見て、気持ちに気づいて、自分たちで育ち合えた部分があると思うのですが、最近は「ジャッジする大人」が近くに居てしまう事が多い、というか、避けられないのが現状だと思います。
できるだけ、こども同士が関わりあえるように見守りたいなと、思いました。
おわり
ちょっとずつ大きな動物が出てきたり、その鳴き声?がユニークで面白いし、最後のツリーはページが大きく開くので、未就園児は好きかも知れません。
が、内容がどうも「ノンタンシリーズ」のように教訓めいているように思います。「道徳みたい」と、思いました。
かわいらしいデザインの本なので、子どもと一度読んだあとは、「クリスマスの飾り」として、毎年部屋に飾っています。部屋の雰囲気がクリスマスらしくなるので、良いです。
我が家では、そういう使い方をしていますが、みなさんのお家ではどういう風にお使いになるのか、ちょっと気になります。
「こういう事、言ったらいけないね。」「ねみちゃん、かわいそうだね。」と、どうしても言いたくなってしまうのですが、子ども自身が「サラリと聞いていた」のが分かったので、私は何も言いませんでした。
それに、どうしても私は、「ねみちゃん氏、策士だな。」と、思ってしまうから。。。
ほんとにおわり