「ヒナゲシの野原で」をよんで

投稿者: | 2022-10-08

タイトル:ヒナゲシの野原で 戦火をくぐりぬけたある家族の物語
作:マイケル・モーパーゴ
絵:マイケル・フォアマン
訳:佐藤見果夢
ISBN:978-4-566-08074-4
発行所:評論社

「ヒナゲシの野原で」をよんで

最初のページ、詩の一節で涙が出ました。
私たちは深く傷ついているのだと感じました。戦争で失われていく命がとても多く、そして繰り返されている事。ただ悲しみの気持ちが世界中にあっても、止める事ができない事に。

お話は第一次世界大戦で激戦地となったフランダースが舞台です。敵味方に分かれて戦うために色々な国から集まった戦没者が眠っています。
そこには「真っ赤なヒナゲシがゆれる野原」があり、ある家族が住んでいます。その家族と兵士の残した詩の不思議な出会いが描かれています。
失われた命とつながる命のひたむきさを感じます。今ではヒナゲシは戦没者追悼の象徴の花のようです。

私は、家族の歴史を語り継ぐ「おじいちゃん」の言葉が一番うれしかったです。

だれかがどれほど土地を取り上げようが、占領し、街をうばい、好き勝手な旗をあげようが、人の心までのっとることはできないってね。

ヒナゲシの野原で(評論社) おじいちゃんのセリフより引用

ずっと思っていた事を全部言葉にしてもらいました。これほど簡潔に。

でも、だからどうしたら良いのだろう。きっと戦争を始める人が欲しいのは人の心ではないと思うからです。より広く大きな街にたくさん自分の好きな旗をあげる事が目的なんだと思うのです。

1人ひとりみんな大切な命だと、平和に暮らせる世界になるようにと祈るしかできません。
今日、今この瞬間も戦地でたくさんの悲しみや苦しみがある事を考えると、「心」だけとは釣り合いが取れないほどの物が奪われているとしか思えないのです。そもそもどうやって戦争を終わらせる気なのかすら良く分からない状態です。

どうしたら戦争がなくなるのでしょう。ずっと問いかけながら、ただ「戦争はいけない」って言い続けるしかない、言い続けるだけなら出来るなら、言い続けようと思います

おわり


おわりのあと

この絵本を読んで「あれ?映画で見た話だっけ?」と思いました。なので、古い絵本なのかと思ったら、比較的新しい絵本でした。

毎年11月にはイギリスで戦没者追悼のために「赤いヒナゲシ」の造花をささげるようです。ニュース映像などで見たか、海外の映画でそういったシーンはあったのかも知れません。

今、とりわけロシアのウクライナ侵攻には、ただただ悲しく不満と不安な気持ちでいっぱいです。加えて北朝鮮のミサイルも連日報じられていますし、中国の領海侵犯もたびたび報じられています。

私はいつも思うのです。
CO2を削減しろと、海洋ゴミを減らせと、日本に住まう民間人にアクションを求めるのは簡単で良いだろうけど、それに出来る事は協力しますけど、、、諸国の政府による破壊活動がある限りは一向にCO2も海洋ゴミも減らないのでは?増える一方なのでは?と。

いつか、本当に世界中の人々が安心してくらせる社会になることを、ただただ祈って。
一人ひとり大切なんだと、いつも胸に刻んで生きていこうと思います。

ほんとにおわり。

やんばるの少年

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です