「やまたのおろち 日本の神話えほん2」をよんで

投稿者: | 2022-01-22
  • タイトル:日本の神話えほん 2 やまたのおろち
  • 作者:ふしみ みさを
  • 絵:ポール・コックス
  • 発行者:岩崎弘明
  • 発行所:岩崎書店
  • ISBN:978-4-265-08842-3

やまたのおろちをよんで

ヤマタノオロチとは日本の神話に出てくる蛇だったはず。とは思っていましたが、神話は調べると怖いのであんまり色々見ないようにしていました。今回この絵本を読んだのは「あまのいわや」を読んだからです。この絵本は絵が面白いから気に入っています。

「やまたのおろち」は、「あまのいわや」というお話の中で須佐之男(スサノオ)という神様が天の国で乱暴をしたために下界に追い出されたその後のお話で、出雲の国で出会った櫛名田比売(クシナダヒメ)という女神を「やまたのおろち」というかいぶつから守るお話です。櫛名田比売のお父さんから「櫛名田比売もやまたのおろちに食べられてしまう」と聞いた須佐之男が「よし、たいじしてやろう。しとめたら ひめを つまにくれないか。」と言い出した時には驚きました。なんという決断力!そしてみんなに酒を造らせ柵を作らせと、なんという統率力!ちょっと「やっぱりすごい神様なんだな。」と、見直しました。

この絵本の中で、やまたのおろちが登場するページはぞくっとしました。構図というのか設計というのか、ページ全体からおどろおどろしい空気が流れてきました。何回見ても毎回怖いと思います。

面白かったのは、おろちのために用意したお酒の脇で、須佐之男や櫛名田比売一家もお酒を飲んでいるところです。やっぱり神様はお酒が好きなんでしょうか。おろちを倒す頃には櫛名田比売たちも酔っぱらっちゃっているようですが、そんな中でも淡々とおろちをしとめる須佐之男はかっこよかったです。

やっぱり食べられちゃうのがきれいな女神だから、あっさり手を貸したのかな。とも思いますが、どうであれ強い男はカッコいいです。その後も櫛名田比売としあわせに暮らしたようなので、須佐之男は下界の方が合っていたんだなと思います。

私のまわりには、いつも敵を探して戦っている人がいます。なんだか見ているこちらが疲れちゃうのですが、そういう人がいるから物事が良くなる事もあります。私はどちらかというと、居心地が悪い時はじっとしている方なのですが、それで諸々通り過ぎてしまって良くなる事もあります。いろいろな人がいろいろな場所で違う風に過ごしているからバランスがとれるんだろうなと思います。私もちょうど良い場所に恵まれながら生きていければ良いなと思います。

おわり


魅力的な絵本だと思います。文章にはなくても、須佐之男と櫛名田比売が同じ動きをしているところなんかは息の合う二人なんだと思いますし、それぞれの性格も絵からなんとなく感じるので、登場人物に感情移入しやすいと思います。きっと身近にいる誰かを想像したりしながら読めると思います。この絵本は読み聞かせが良いのではないでしょうか。紙芝居のように子どもにはお話を聞きながら絵の世界を楽しんでもらいたいです。

ほんとにおわり

あまのいわやの感想

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