「ごんぎつね」をよんで

投稿者: | 2019-01-21
  • タイトル:ごんぎつね
  • 作:新美南吉
  • 絵:鈴木靖将
  • ISBN:978-4-7875-861-6

「ごんぎつね」をよんで

読み終えたときの息子の表情を見て、何も言うべきでないと思いました。

でも、涙をためるしかできない息子の気持ちは、言葉にしても良いのではないのかな。と、思いました。

「かなしいね」
息子は、うなずいていました。

このお話から何を感じるか、どう表現するか。
これは、かなしいお話だと思います。それは「かなしい」と言ってよいものだと思いました。

最近の若者は「プレゼン能力が異常に高い」と良く言われています。
(昭和の人間と比較して、だと思います。)
膨大な量の物事を分類・分析し、主体的に客観視しながら、安全かつ冷静に多様な経験を積んでいるのでしょう。
(ぶっちゃけ、かないません。)

人が興味をもつもの、たくみな言葉、ひきつける印象、統計と論理、なにもないところに「面白み」を持たせる事ができる若者が、これからますます増えていくと思います。

息子はまだ小学1年生ですが、あまりにも大人びた言い回しや、知識、状況判断、発想、洞察力。私が1年生の時とは比較になりません。同じ7歳とは思えないのです。

ですが、「かなしい」という言葉ひとつで表現しても良い絵本がある。

すっかり忘れていましたが、親子だけで感動を共有できるって、読み聞かせの「時間」は何にも代えられないものだと思いました。

説明しなくてもわかるもの、ちゃんとあるのです。

おわり

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