ちゃいます ちゃいます をよんで

投稿者: | 2018-11-30
  • タイトル:ちゃいます ちゃいます
  • ISBN:978-4-7746-105-1
  • 作:内田麟太郎
  • 絵:大橋重信
  • 発行所:教育画劇

※内容にふれていますので、ネタバレがお嫌でしたら読まないでください。

「ちゃいます ちゃいます をよんで」

お父さんからの「かえるコール」
きっとこの日は「たあくん」の誕生日だったのかな?

お家の固定電話が鳴り、お母さんが息子に出てくれと頼みます。
「たあくん」が電話に出ると、「とうちゃん」からの電話でした。
「わたしは、だれでしょう」と言う「とうちゃん」に、「たあくん」は、とぼけてみせます。
その会話から、二人はいつもよく遊んでいるんだろうな。と、思いました。

じゅうぶん「かえるコール」を楽しんでから、いよいよ「とうちゃん」をお出迎えです。

会話をしているシーンでは、二人が「同じ絵」を思い描いているのであろうとホンワカします。
「いいなぁ。」とホワホワしていると。
そこから一転、お父さんが見ているであろう「絵」になります。

ほとんど日が沈んだ中に、小さくて温かい光が灯っています。
もうあと一歩で「たあくん」が玄関に飛び出して出迎えてくれるのを、お父さんも楽しみにしている様子が、かわいらしいです。
期待どおりに出迎えてくれる息子に、お父さんはまた元気をもらうのでしょう。

電話って単に煩わしいだけでなくて、やはりコミュニケーションツールとしての良さがあるなぁと思います。

おわり


この絵本。楽しくて温かくてすごく良いと思います。
自身の子ども時代をすっかり忘れてしまった「パパ」に是非読んでいただきたい絵本でした。

家の電話に「かえるコール」してみてください。パパさん。
あ。くれぐれも、寝そうな子どもを起こさないよう。
遅くとも19時までに家に着く計算でお願いします。
本当なら18時に帰ってお風呂入れて寝かしつけまでお願いします。

ほんとにおわり

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