- タイトル:十二支のどうぶつ小噺
- ISBN:978-4-7764-0682-2
- 作:川端誠
- 発行所:BL出版
※今回はほとんど内容はお話しませんが、一切知りたくない方は読まないでください。
ちょっと今回、「どうしようかな」と思いました。お話の内容についてはあんまり話したくないけど、でも小学生に特におすすめしたいから書きます。
「十二支のどうぶつ小噺 をよんで」
「おあとのよういがよろしいようで」
この最後のページの文句を、どうしても子どもに聞かせたかったから、この本を借りました。
お話の登場人物は、「噺家さん」「男の子」「女の子」です。
「小噺ってなんですか?」という子どもに、
「やってみようか」と噺家さんが話してくれるところから始まります。
子どもが「十二支のねずみからおねがいします。」となり、鼠から猪まで。最後は「おあとのよういがよろしいようで。」
私が注目したのは「噺家さんと子どものやりとり」です。
当然、噺家さんは「十二支のまとまった一つのお話」を話してくれているのですが、ねずみ、うし、と進むときに「間」が用意されて、子どもに「反応」させてくれるのです。もちろん反応も含めて「小噺」が作られているのですが。
おもしろいところは「おもしろい」と言えて、つまらないところは「つまらない」と言えるのです。「そろそろ苦しいのでは?」みたいに。そうなんです。それ。言ってよいのです。(だってそういうお話だから。)
それを知らない人が、もしかしたら多いのでは?と、思います。
体験談なのですが、ある小学校のイベントに噺家さんが「落語」をやりに来てくださいました。
なんといっても「ここは小学校」です。そこに「お着物のおじさま」が現れて、、、正座して真面目な顔で話し始めるものですから、、、
子どもが「真面目」に聞くんです!!
「笑えよ」と、思いました。
おそらく小学生は「とにかくきちんとしなければ!」と、授業と同じように「聞いていなかった」のでしょう。
子どもが「落語」を知らないのは当然であります。「笑点のおじさんみたいな人がくるから笑っていいよ。」と、ひとこと事前に言われていれば。。。
それでも、ある地帯だけは爆笑していたのです。幼稚園児の地帯です。面白かったから笑っていたのでしょう。
それでいいんだよ。それでいいの。面白かったら笑って、つまらなかった「さむっ!」って。
本当は、ここで私も落としたいのですが。そんなスキルはございませんで。
おあとがよろしいようで。。。。
おわり
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