書評:子どもの文化(2018年7+8月号)「子どものロジック大人のロジック」

最近、児童心理や文化に関する月刊誌をときどき読んでいるので、ご紹介します。少し堅そうですが、読んでみると面白い物が多いです。いろいろな事について色々な方が考えを書かれているので、気に入った記事はよく読みますし興味がないものは読み飛ばせるところが月刊誌なり雑誌の良いところだと思います。

この雑誌をご存じないかたも多いと思いますので、以下の一文は部分的にホームページから引用しました。

 『子どもの文化』は、日本で唯一、“子どもの文化”を総合的に扱う月刊誌です。
子どもと関わりを持つ大人たちのための雑誌として、1969年に創刊されました。
保護者、幼稚園教諭、小・中学校、高校、大学などの教・職員、児童館職員、児童文化研究者、児童文学者など子どもたちに関わるすべての方に向けて発信しています。
特集では、子どもたちの文化に何が起きているのかを様々な角度から取り上げていきます。

今回の特集は「子どものロジック大人のロジック」です。特に書籍について、子どもの読み方と大人の読み方の違いに注目して書かれています。

大人からするとどこが面白いのだか分からないものが子どもには人気があったり、大人が「こう読ませたい」と思うことと違うように子どもが読んだりと、子どもには子どものロジックがある事がわかります。

特に面白かった記事は、第二章の「この面白さ、どうしてわからないの?」です。やはり出てくるのは、妖怪、おしり、おなら、うんこです。それぞれ真面目に語られています。子どもに読ませたいわけではないけど、読んでもらう価値や効果なり「事情」がわかりやすく書かれています。大人が書いた記事ですから、大人の私の気持ちはよくわかってくれていると思います。

私はおしりやおならあたりであれば、読み物として我が子に積極的に与えていますが、うんこドリルだけはバカバカしさの極みで与えていません。たぶん我が子も欲しくないと思います。ですが、この「うんこドリル」の中身(出題文)を深く読もうとすると大変おもしろく読めるもの、また6年とおして完結する「小学生時代」の思い出のシリーズになりうること、なりたいと思っているだろうこと、教えてもらえました。。。もとを辿れば日本書紀とかまで「そういうもの」だとか、、、どうでもよすぎて面白かったです。

さて、この本を読まなくても、子どものロジックが存在している事は、育児や子どもに関わる人には分かると思いますが、自分が大人なだけに「それでよいのか」と思うこともあると思います。そういう時にこういうものを読むと、子どもは子ども「それでよいのだ」と思えます。

インターネットや特定のママたちとの関わりが多い人にとっては、狭くて偏りのある「貧相な常識」に過敏に反応して疲れてしまう事があると思います。この本は「私はどう思っているのか。私はどう考えるのか。私はどう対応するのか。」と、様々な経験や研究をしてきた方の考えを活字で落ち着いて受け止めてから、自分と我が子のあり方を見つめなおせるものです。

もう一つ、教員に対しての見方が変わることも良い点としてあります。「先生なに考えてるんだろう?」とか「先生なに考えてるんだろう!」とか、保護者は「先生」の事が良く分からないものだと思います。先生はこういう事を考えながらいるのかな。先生ってこういう風に見ているのかな。先生も色々な状況に置かれているんだな。と、前向きに柔軟に考えられるし、何か相談をする事があっても落ち着いて話ができるようになると思います。先生を一人の大人として見ることができます。

さらにもう一つあげると、よその子への考え方もかわります。子憎たらしい子がいたとしても、その子は大事な存在だと思えるし、そうなると、この怒りはどうでも良い事だとも思えるようになります。よその子にやたらと腹が立つ時も「そんなことはどうでもいい」と思えます。

つまり、こういう本を読むと、「我が子はカワイイ」と思えます。

この本はなかなか「保護者」の目に触れにくい所に置かれているのですが、教員だけでなく「保護者」にこそ読んでもらいたいです。

おわり

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