落語絵本 かえんだいこ をよんで

  • タイトル:落語絵本シリーズその14「かえんだいこ」
  • ISBN:978-4-86101-157-3
  • 作者:川端誠
  • 発行:クレヨンハウス

※ネタバレ注意と申しますか、内容を知りたくない方はご覧にならぬよう願い申し上げます。そして、結論から申しますとオススメです。

「落語絵本 かえんだいこ をよんで」

こんなに幸せな庶民的で素敵なお話があったんだ!と感動しました。

落語絵本シリーズをいくつか読んできましたが、このお話は格別な幸せ感をくれました!どのお話もだいたいおもしろくて読み応えがあるのですが、その中でもとてもきれいなお話で、でも最初から最後まで笑い倒せるものでした。

きれいなお話と申しましても、夫婦のノリの良い痴話喧嘩のようなやりとりが続けられ、最後までそうなのですが、結局は夫婦そろって明るく身の程をわきまえたオチで終わります。

道具屋・甚兵衛さんが仕入れてきた古くてきたない「太鼓」を、殿様がお買い上げになるって!?

と、シリーズの紹介文にあります。そういうお話です。その古くてきたない太鼓を仕入れてきた旦那を、きもちよーく妻がののしり、旦那はぶつぶつと心の中で妻に悪態をつきながらも、もちまえの人柄で面白おかしく、そして殿様としても欲しいものを手に入れ、そして夫婦は、、、分をわきまえて普段どおりの暮らしを選ぶのです。
ウィンウィン過ぎる。ウィンウィン過ぎるんです。幸せでたのしい!!

説教じみた雰囲気はなく、登場人物がみな自分の立ち位置で幸せに暮らしている姿が、とても心地よい絵本でした。これも図書館で借りましたがたぶん買います。

「かえんだいこ」というものや、出てくる言葉の語源や意味など、我が子には知らない事がたくさん出てくる内容でしたが、すんなりと自然に「ねぇこれどういう意味?」「おかぁさんこれは何?」などと聞かれながら、次々と知識を広げられるものでした。

これは、他の絵本とは違うリズム感での親子でのやりとりになったのですが、甚兵衛さん夫婦をはじめとする登場人物たちのスピーディーで軽くて明るいやりとりの中に、私たち親子もつられるような会話でした。絵本の世界に入り込んだんだと思います。

もし他の絵本だったら、不適切な場所で質問されると私が不快な気分になってしまうのですが、この絵本ではそういう事が起きなかったのです。我が家では、読み聞かせをとても大事にしているのですが、これほど何も考えずに楽しく幸せに学べた実感がある本は少ないです。

もしかしたら絵本界の名作なのかもしれません。

おわり

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