タイトル:講談えほん 西行 鼓ヶ滝
監修:神田松之丞
文:石崎洋司
絵:山村浩二
発行所:講談社
ISBN:978-4-06-517968
講談えほん 西行 鼓ヶ滝 をよんで
これなら「講談」いけるかも!
お気に入りの落語絵本シリーズの隣に並んでいたので図書館で借りました。実は私は、講談のパンパンと机を扇でたたく音が大変苦手です。
でも絵本なら大丈夫!それは心地よいリズムで一気に読み切ってしまいました。そうなると頭の中で聞こえるパンパンという音も小気味よくなってきます。勝手なものですね。
この絵本は平安末期に実在した西行法師のお話です。修行の旅先でたくさんの和歌を残した歌人です。じぶんの歌に酔いしれている西行さんが出合った人たちとは。。。
私が気に入ったのは「どうにか下の句を死守せねば」という西行さんのあまりにも人間らしい様子です。かわいいと思いました。
きっと品よく平静を装っていたのでしょうがヒヤヒヤだったでしょう。。。お察しします。西行さん。
もし私だったら、言い訳したり怒ったり泣いたりするかもしれません。御出家さまのように正直にまた反省したりするよう心がけようと思います。
私はこの絵本を読んで、言葉えらびって大事なんだなと思いました。当たり前なんだけど、いつもつい忘れてしまいます。
それと歴史上の人物には暗記で苦しめられただけに、幅広くは興味が持てなかったのですが、「講談」ってアリかもしれないです。しばらく講談えほんにハマりそうです。
おわり
。。。。。次世代に伝えたい講談のお話を子どもたちに残すために、絵本の監修につとめました。。。。
講談社の講談えほん紹介文より 講談師、神田松之丞の言葉を一部抜粋
とてもとっつきやすい事、色々な事に興味が広がる事。子どもたちが楽しく読める絵本だと思いました。日本の話芸がいつまでも伝承されると良いです。
全く違う話なのですが、
先日とある船の元乗組員の方から、たくさんの子どもたちに色々伝えたい。見てもらいたい。と、情熱的に船のたどった足跡などを話して頂きました。
その時はおもしろいな。楽しいな。としか思わなかったのですが、ふと今、この超少子化にギクッとします。
あと十数年、二十年と経つうちに、ほとんどの生き証人がいなくなってしまうではないか。と。
たくさんの経験と技術があるのに受けつく子どもの数そのものが少なすぎるのです。若者が選り好みしていると一時期思われていたでしょうが違います。子どもの数が少なすぎるのです。
モノによってはAIが引き継ぐのかもしれませんが、先輩方がいるうちにやはり多くの物に子どもたちを触れさせたいと親としては思うし、できるだけ多くの子どもに知ってもらいたいと言う分野も、むしろほとんどそうだろうなと思います。
あまりにも伝えたい物量と子どもの数のバランスが悪いです。私には解決できないのですが。
ほんとにおわり。
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