「にじゅうおくこうねんのこどく」をよんで

投稿者: | 2022-02-20

タイトル:二十億光年の孤独
詩:谷川俊太郎
絵:塚本やすし
構成:藤代勇人
発行所:小学館
ISBN:978-4-09-725132-3

にじゅうおくこうねんのこどく をよんで

「二十億光年の孤独」という谷川俊太郎さんの詩が絵本になったものです。深みのある青の表紙になるとが飛んでいるので、何事かと思い図書館で借りました。
詩の言葉に乗って面白い絵が目の前を一瞬で通り過ぎる感じで読み終えてしまうのですが、読んだ後にすんなりと詩が頭に残るのが不思議な一冊でした。

私の好きなページは「かせいじんはちいさなたまのうえでなにをしているか」のページです。「ぼく」であろう人のゴーグル姿?には「ぼく」の世界に飛び込む予感しかしません。この絵本の「ぼく」はどこかの店で美味しいラーメン食べている時に「宇宙」が見えてしまい、そこに「二十億光年の孤独」の詩の世界があったのだと思います。突然、見つけてしまったのでしょう。

私の普段の生活からは「詩」というものが遠い存在、もしかしたら一番縁のない存在だったように思うのですが、知っている詩があれば普段の生活の中で「これか」とか「こういうことなのかもしれない」とか思うと思います。色々なところでこの詩を思い浮かべてみようと思います。

最近、人間関係とか職場の雰囲気とかずっしりと重苦しくて、気づくとそのことを考えています。この絵本を読んでからしばらくはこの圧倒的な「ぼく」の世界観に引き込まれてしまい、少しだけぼーっとできるようになりました。

おわり


この絵本の表紙を見た我が子は「まさかナルトで飛ぶ気じゃないよな!」とか言っていました。子どもの想像力は凄いですね。

この詩の意味は私にはさっぱりわからないのですが、この絵本は堂々としていて爽快な気分になります。よく分からなくても、自分にもあてはまる瞬間ってあるだろうなって思えたしそれが楽しみになったからです。だから、あんまり色々考えるのはやめようと思います。

おすすめです。

ほんとにおわり

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