タイトルːもじもじこぶくん
文ː小野寺悦子
絵ːきくちちき
発行所ː福音館書店
ISBNː978-4-8340-8455-9
読んであげるなら 4才から
自分で読むなら 小学校初級むき
ということです。
表紙の「こぶくん」がなんとも「もじもじ」していて、可愛らしいです。
我が子に、とても良く似ています。
我が子は小学校2年生ですが、いわゆる「内弁慶」です。
家では、どこで覚えて来たのか分からないような難しい言葉を使いながら、持論を述べ倒しています。
とても、生意気です。
ですが、お外に出ると、、、
知人にすら聞こえないほど小さい声で「おはよう」
お店の人にお菓子をもらっても、やはり小さい声で「ありがとう」
私は、正直悩んでいました。
どうして挨拶すらできないんだろう。(してるけど聞こえない)
どうしてもっとさわやかに高らかに挨拶できないんだろう。
なので、今でもしょっちゅう言ってしまいます。
「もっと、大きい声で言いなさいよ。」
「聞こえなきゃ、言ってないのと同じだよ。」
と。
こういう言い方をしたら、いけないよね。
と、思いながら、やはり言ってしまいます。
相手がいると思うと、やはり言わずにはいられません。
もっと小さい頃だと、公園での貸し借りや、遊具の順番待ち、ママたちには悩みは尽きません。
今は小学生ですが、学校の目標でも「あいさつをきちんとする」とあります。
もう小学生なのに、こんな目標でいいのか。
と思いますが、小学生になると再び、「あいさつ」ができない時期が来るのでしょう。
周囲の目を気にしだすから、できなくなるのでしょう。
つまり、成長したという事なのだと思います。
他所の子もやはり、今までは挨拶してくれていたのに、2年生になるとしてくれなくなる子が多くいます。
他所の子だと、「そういう時期だよね」と、思えるけど、
自分の子だと、そう思えません。
この本を借りたのは、できるのにできない気持ちや、仲間がいれば強くなれる気持ちが、
今の我が子に伝わりやすいと思ったからです。
普段なら、このような小さい子向けの絵本(に見える表紙の絵本)は、読もうとしませんが、
この表紙の「こぶくん」はきっと「自分に似ている」と思ったのだと思います。
俺はもう小学生だ!などと抗いもせず、よく読んでいました。
「自分で読むなら、小学校初級むき」
というのは、内容がそうだ、という事なのだと思います。
この本を読んで、我が子に何か変化が起こったわけではありませんが、
私の方が「我が子も、そういう時期だよね」と、思えました。
子どもが自ら話しだす前に、余計な小言を言わないよう気を付けようと思います。
おわり