- タイトルːしんぶんのタバー
- 作ː萩原弓佳
- 絵ː小池壮太
- 出版社ːPHP研究所
内容紹介(PHP研究所より)
イスーン国の王さまは、イスが大好きで色々なイスを集めています。ある日、もっといいイスを集めたいと思った王様は、一番いいイスを決める「いいイスコンテスト」を開催することにしました。その知らせを見たイスたちは、我こそは、とお城を目指しました。
同じように、コンテストに参加したくなったのは、おばあさんに新聞を束ねてしばってもらった「しんぶんのタバー」です。他のイスと同じように、お城を目指しますが、途中、他のイスたちに「きみは、イスではない。ただのゴミだろう」と言われてしまいます。それでも、タバーは前に進み、途中、あしが折れたゆりイスや、バネが飛び出たソファーに出会うと、励ましたり、自分の新聞やひもを使ったりして助けました。お城の人を呼ぼうと急いだタバーは、到着すると同時に力尽きてしまいますが……!?
自分のことだけでなく、他人を助けようと行動できる思いやりが感じられる、心温まる幼年童話。
しんぶんのタバー _ 萩原弓佳作 小池壮太絵 _ 書籍 _ PHP研究所
「しんぶんのタバー」をよんで
この本は先生が紹介してくれた中の一冊です。
少しだけ中を見たら、王様があたまにイスを乗せていたので、変だから借りました。
読み始めると、もっと変でした。
「しんぶん」の話かと思っていたのに、イスの話だったからです。
このおはなしは、「しんぶんしのたば」の「タバー」がおばあちゃんに「いいイス」だと言われて大切にされていたので、「いいイスコンテスト」に出ようと決心して、お城に行くはなしです。
わたしは、「タバー」はとても勇気があると思いました。途中で嫌な事を言われても、自分を信じてくじけないところがすごいと思いました。
わたしにも、ほかの人には「ゴミ」かもしれないけど、大切なタオルケットがあります。
「タオルケット」はタオルケットの形をしてると思うかもしれませんが、「タオルケット」は、何度もあらったのと、いろいろ使ったので、今はレースみたいに穴だらけです。
糸くずがたくさん出るし、ちょっと小さくなったので、タオルケットとしては使えないので、たぶん「ゴミ」と言えるのかもしれないけど、わたしの「お部屋」です。
だから、「すみたい家コンテスト」があったら、わたしは、わたしのタオルケットに「あなたは、いい部屋だよ」って言ってあげたいです。
おわり
(<-Amazon)
この本は、最近、反抗期盛りの我が子が素直に最後まで聞いていた本です。
きっと、なにか、彼にも「タバー」がいるのでしょう。
文章量や挿絵のバランスから言っても、どの子にも、読みはじめやすいような体裁でした。
絵本から児童書への移行期には、とても良いです。
道徳的だけど、メルヘンです。
現在、その境界を成長中の小学校低学年の子ども達には、最適です。
おすすめです。
ほんとにおわり
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