「こうちゃんとぼく」という本は、図書館で小学校低学年向きの本として紹介されていました。
(Amazon)タイトル:こうちゃんとぼく
作:くすのきしげのり
絵:黒須高嶺
講談社
こうちゃんなんか転校してこなければよかったのに――なんでも一番だったぼくがはじめて抱く嫉妬の感情。友情と成長をえがいた物語。長年、学校教育にたずさわっていらしたくすのきしげのり氏ならではの作品です。はじめて抱く嫉妬の感情をうけとめる少年の気持ちを、やわらかく受けとめた、心温まる友情と成長の物語をどうぞお楽しみください。
『こうちゃんとぼく』(くすのき しげのり,黒須 高嶺)|講談社BOOK倶楽部
文字がおおきく、行間がひろく、絵本は子供向けだと思い込んでいる少年に良いと思いました。
自分の体験と重ねることも容易ですし、「仲直り」を他人事だと思えば「嬉しい事」だと素直に思えると思います。
我が子には多くの本を読み聞かせてきましたが、1人で読むとなると面倒に感じる事が多いようです。
絵本であれば読むこともありますが、児童書となると億劫な様子でした。
でもこの本は、自分の体験や悩みに寄り添うような内容なのでしょう。本棚に置いて置いたのですが、1人でいっきに読み切りました。
「おもしろかった」と言っていました。
大人からすると道徳的な内容の本はメルヘンが足りん。と、思うかも知れませんが、
子どもからすると、「仲直り」はとてもむずかしい事で、それを解決するのはメルヘンなのかも知れませんね。
少年たちに、一番みじかで、一番寄り添うようなお話なのかな。と、思いました。
我が子は、特に大きなけんかをする事はありませんが、友達との小さな衝突を毎日のように体験しているようです。
沢山の小さな衝突を重ねて、しっかりと「仲直り」の経験を積み重ねて欲しいと思います。
もし、夏休みの読書感想文にてこずっているようであれば、こういう種の本を読ませてみるのも良いかも知れません。
我が子の場合ですが、「おはなし」は「あくまでおはなし」であるので、あまり感想を持たないようです。「これはこれ」という読み方をしてしまうので、筆が進みません。
ですが、こういう本であれば学校で習う「解法」に実体験を重ねやすいので、書きなれない子でも割と書けるかも知れないと思いました。
特に何かの賞を狙っていないのであれば、「まず書き上げる」ために良い本だと思います。
読書感想文の書き方について、小学校2年生になる我が子の様子を見ていましたが、
1年生の時とは比較にならないほど、自力でやろうという姿が見られました。
まだまだ書き方に問題がありましたが、「自分なりに書く」ことをしていたので、口出しをしない事が一番大事だと思いました。
親にできるのは、どのような本を近くにおいてあげるか。
助けを求められたら「そのままで大丈夫だよ」と言ってあげる。
それくらいなのかも知れません。
すごい賞を獲得させたい場合をのぞき、子どもに最低限の文字数をクリアさせるのは、「やりなおしをさせない」ことなのかな。
と、思いました。
でも、一年生の時は別ですよ。
一年生の時は、何も習っていないのに宿題になったので、けっこう助けました。
それで助けたら、そのまま甘えるのではないかと思う方もいらっしゃるでしょう。
でも、違います。
一年たてば自分でやろうとするでしょう。もしかしたら二年かもしれないし、三年かかるかもしれません。
きっと、自分でやろうとする時が来るはずなので、その時は、ひとりでやらせてあげればよいと思います。
おわり