児童精神科医をしておられた佐々木正美先生のお話が、とても簡単に読みやすくまとめられている本です。
この本は買おうと思います。
佐々木正美先生の本との初めての出会いは、親戚から贈られた「子どもへのまなざし」という本が最初です。第一子の妊娠中に贈られました。
当時は、その想いが重くて読みませんでした。
私は、初めて産むことだけで精いっぱいで、読書をする気にはならなかったのです。
「子どもへのまなざし」を読んだのは、子どもが幼稚園に入園する頃だったと思います。
やっと子どもと離れる時間が出来て、
やっとやっと「読書」をする気になりました。
その時に、もっと早く読んでいればな。と、思いました。
「子どもへのまなざし」よりも、この「子育てのきほん」は、ずっと簡単に読みやすくまとめられています。
Twitterでも佐々木先生のお言葉のBotは存在しますが、その解説ととってもいいくらいラフです。
おどろいたのは、この本が今年の本だということです。
いまどきの育児に足りないものがあるから、いま育児中のママのニーズがあるから、だから今年の本なのだと思いました。
Webニュースやタレントの発言を「正しい・間違ってる」の観点で受け取り、自分に置き換えて「自分はどうだろうか」と不安になる。
そういう情報は育児中のママには不要だということを、育児中のママこそ感じているから、この本が出版されたのだと思います。
お母さん、お父さんは、いつだって「子どものため」を思っていると思います。
でも今の時代は、それこそ「時の流行り」はあるにしても、「芯」を教えてくれる物は無いと感じています。
この本は、いまのふつう。を「そうだっけ?」と、感じた人に、「芯」を感じさせてくれる本だと思いました。
私がいつも思うのは、「子どもは子ども」であると同時に「大人は大人」であるという事です。
大人は大人なんですよ。
大人が大人になることは、簡単な事なんですよ。
そういう事が書かれていると思います。
赤ちゃんは赤ちゃんです。
子どもは子どもです。
大人に守られて、育ちます。
これからお母さん、お父さんになる方。
まだまだ、赤ちゃんと二人きりで一日中すごしている方。
やっと子どもが幼稚園に入り、考える時間を持てる方。
私のように、子どもが反抗期を迎えた方。
「子ども」が「子ども」と思いきれない年代に入った方。
とても簡単に「子育てのきほん」に立ち返らせてもらえます。
簡単だから、よい本だと思います。
おすすめです。
よく育児本をお勧めする時に書くのですが、
これは、今は直接的に子どもと関係のない方にも読んでいただきたい物であることが多いです。
まだまだコドモな後輩。
コドモかよという先輩。
子育てをしている同僚。
子育ては、誰にも関係がある話だと思っています。
何度でも書きます。
この本は、どんな大人にも読んでいただきたい本です。
おわり