- タイトル:がたごとがたごと
- ISBN:4-494-00887-7
- 文:内田麟太郎
- 絵:西村繁男
- 発行所:童心社
※ネタバレを避けたい方は、お読みにならないでくださいますようお願いします。
「がたごと がたごと をよんで」
「電車観」が崩壊しました。とっても楽しいお話です。
がたごと がたごと
れっしゃに ゆられ
のを こえ やま こえ
ずんずん いくと・・・
さて、どこにいくでしょう。いろんなところに行っちゃいます。
私にとって「電車」とは。
信頼のおける乗り物です。また、「一本のレールの上を走る、密室」でもあります。
それなのに、どう見ても昭和の東京から出発する普通の列車が、時を超え、世界を超え、走っていきます。どこまで走っていくのでしょう。終点はあるのでしょうか。
そして、乗る人、降りる人。。。これが、奥深いです。どう見ても、「ふつう」の人たちが乗ってくるのですが、、、
ふつうと異世界を行ったりきたり、ワクワクする物語でした。
この絵本では、違う集団が「違い」を隠して「ふつう」を演じています。なんだか「県人会」大集合のような絵本です。
みんな違くてみんないいのです。
「自分と違う人がいる」と、存在を認め合っていれば良いだけなのではないでしょうか?(多様性ってやつですね)
だから、みんなでいるときには「ふつう」を演じているのです。それとルールも守りましょう。(TPOってやつですね)
まさに「東京そのもの」が描かれていると思いました。
色々なところから、色々な境遇の人が、色々な理由で集まって、一つの「都会」を作っています。みんな同じに見えますが、そもそも全然違う人たちの集まりが「東京」です。
私は東京の人ですが、「地方の人」が「都会」を作っていると感じる時があります。で、若干それに疲弊しています。
わたしも帰りたいわ。
おわり
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