これを読んでくださる方の中には
- 我が子がわがままなのは一人っ子だからなのか、と悩む
- 子供のお友達が一人っ子でわがままで、疲れる
という方がいらっしゃるのではないでしょうか。
今回はそんな方に向けて私からのメッセージをお届けしようと思います。どうかお付き合いのいただければと思います。
まず私は、わがままなのは一人っ子だけでは無い事を主張します。「一人っ子はマイペース」なのです。「一人っ子だからわがまま」は完全否定します。
ですが、一人っ子だからマイペースなのかと言うと、それだけではありません。マイペースだから一人っ子のお家も多いのではないかと思います。
このマイペースは、親がマイペースな場合もありますし、子がマイペースな場合もあります。我が家は後者にあたります。よく言う「癇の強い子」でしたし、今でも悩む事といえば「癇の強さ」です。
まだ幼稚園に入る前は、第一子なのもあり「みんなこうなんだ。ママは大変なんだ。」と思いながら、「相手が赤ちゃんである」事を考えると「親が受け止めるしかない」と、一生懸命に育てます。
その間にも、辛くなれば祖父母や友人、行政や病院の窓口に相談した事もあるでしょう。でも、そこでも「お子さんは普通」と言われるのですよね。子供が普通ならば私がおかしいのか。「いや、みんなこうなんだ。」と、3年過ごすのですよね。
そうして、真面目に我が子だけに寄り添い続けた時、「我が子がわがままなのは一人っ子だからなのか、と悩むお母さま」が生まれてしまいます。
「あれ?」と思うのは、子供が集団生活を送るようになってからですよね。まわりには「世慣れした子供たち」でいっぱい。そんな中で、我が子がとても幼く見えるのです。
兄弟姉妹のいる家庭で育つ子の逞しさや賢さ、対人スキルのレベルが違うのです。そういう子どもたちを前に、「不器用で頑固な我が子」。
そこは譲れば?そのくらい頑張れよ。何となく流されてしまえばいいのに。などなどなど、余計な苦労を自らしている姿が痛々しくも情けなく感じてしまうのです。
今、この段階にいらっしゃるお母さま方にお伝えしたいことは「三つ子の魂百まで」ということです。その子はそのまま変わりません。どうか変わらぬ愛を注ぎ続けてあげてください。そのままでいれば、優しい子に育っていきます。
流行りの先生の育児本では「親がお友達のかわりに、、」なんて見かけますが、親はお友達のかわりには成りえません。親は変わらぬ親でいて良いのです。
ひとつできることといえば、やはり子ども同士で過ごせる時間を少し多く作ることだと思います。小さいうちほど子供同士は上手に関わりあって育ちます。「お友達っていいな」という経験を積んでいってくれればと思います。親は見守るしかありません。
しかし、また、そこで、こうして、、、
「子供のお友達が一人っ子でわがままで、疲れるお母さま」が生まれてしまいます。「一人っ子のお家」は、一緒に公園に行ってもランチに行っても、気疲れしちゃうんですよね。わかります。
まず多いのは、待ち合わせ場所で会ったそばから「不機嫌な一人っ子」です。たぶんお家に居たかったのでしょう。挨拶すらろくにせず、場合によっては睨まれます。大人が明るく接するほどドツボにハマり果ては「私、余計な事いったかな」と数時間モヤモヤを抱えながら過ごす事になります。私ですら、他所の一人っ子と遊ぶ日はとても気疲れします。
やっと子供と遊びはじめても「一緒に遊ぶ」時と「1人で遊ぶ」時とありますし、ランチに行っても「偏食」で「当然のようにジュースを頼む」のです。帰ると言い出せば帰ってしまうこともあるでしょう。
「一喝」が通用しないのも一人っ子です。このあたりで「親が甘やかすからわがまま」と確信されるのでしょう。
そうでもあり、そうでもないのです。まず、一人っ子の場合は家庭において「一喝して統率するシーンが皆無」なのです。「大人による判決も不要」です。親1人(?)子1人であれば、何か行動をするときは十分な時間を作り「話しあいで解決」できてしまっています。むしろ、一人っ子家庭において「大人による統治」をしていたらパワハラみたいなもんです。
- 何でも買い与えているわけでは無いが、奪い合いが無く全て自分の物。
- 子どものやりたいことを優先しているわけでは無いが、兄弟の予定に合わせて行動する事も無い。
- やりたくない事を避けてはいないが、踏ん張ってまで親の注目を獲得する必要が無い。
- 親が問題を解決しているわけでは無いが、相談相手が大人しかいない。
これは事実としてあるでしょう。こういう環境を「甘やかし」ているとするのであれば、もう何も言えません。変えられません。ごめんなさいです。
今、この段階にいらっしゃるお母さま方にお伝えしたいのは「情けは人のためならず」です。親が子どもと一緒に行動しないといけないのもあと少しです。必ずお子様の良いお友達になるはずですので、小さいうちは多めに見てあげてください。一人っ子は流されません。思春期には良い抑止力となり活躍することを期待しましょう。
まとめになりますが、よその子とうちの子。違うんですよね。どの子も違うのです。
それは比べているのでなく、見えてしまうのですよね。いつも子供と過ごす親にとっては、比べているのではなくて、事実として見えているのですよね。そしてその「違い」と関わらなくてはならないんですよね。
私は「比べる」事は悪い事ではないと思います。むしろ、違いを見つける事は良い事だと思います。「おもろい!違うね!」くらいにサラリと育児して、母は母の人生を過ごしましょう。
一人っ子も長子も真ん中っ子も末っ子も、、、なんだかんだの特徴があります。はっきり言ってだいたいの子はどこかのママを疲れさせています。そんなもんです。
最後に、弟や妹を産んであげたいけどできない、難しい。という方も多いと思います。「一人っ子だから○○」と思ってしまうのはしょうがないと思いますが、ご自分の胸だけに留めていて下さいますようお願いします。
おわり